中小企業こそ見直したい!今すぐできるオフィスの情報セキュリティ対策5選

パソコンやメール、クラウドサービス、複合機など、現在のオフィスでは多くの機器がネットワークにつながっています。

便利になった一方で、

「不審なメールが届いた」
「知らない場所からログインされた」
「突然ファイルが開けなくなった」
「取引先を装った請求メールが届いた」

といった情報セキュリティ上のトラブルにも注意が必要です。

IPAは2026年3月に「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」を第4.0版へ改訂し、自社だけでなく取引先を含むサプライチェーン全体への影響を踏まえた対策を拡充しています。会社の規模にかかわらず、情報を安全に管理するための備えが重要になっています。

今回は、中小企業や小規模事業者が今すぐ確認したい、基本的な情報セキュリティ対策をご紹介します。

1.パソコンやソフトウェアを最新の状態にする

パソコンのOSや業務ソフト、ブラウザなどに更新通知が表示されていても、忙しさから後回しにしていませんか?

古い状態のまま使用すると、すでに判明している弱点を悪用される可能性があります。

確認したい項目は次のとおりです。

  • WindowsなどのOSが更新されているか
  • ブラウザやメールソフトが最新か
  • セキュリティソフトが正常に動作しているか
  • ルーターなどのファームウェアが更新されているか
  • サポートが終了した機器やソフトを使っていないか

IPAも、パソコンやスマートフォンのOS、各種ソフトウェア、無線LANルーターなどを最新の状態に保つよう案内しています。

2.パスワードの使い回しをやめる

同じパスワードを複数のサービスで使っていると、ひとつのサービスから情報が漏れた場合、ほかのサービスにも不正ログインされる可能性があります。

次のような状態になっていないか確認しましょう。

  • 複数のサービスで同じパスワードを使っている
  • 短くて推測されやすいパスワードを使っている
  • 退職者や以前の担当者のアカウントが残っている
  • パスワードを付箋に書いて見える場所へ貼っている
  • 社内全員で同じアカウントを共有している

利用できるサービスでは、パスワードに加えて確認コードなどを使用する多要素認証を設定すると、アカウントの安全性を高められます。IPAも、長く複雑で使い回さないパスワードへの変更と、多要素認証の積極的な利用を推奨しています。

3.不審なメールや添付ファイルをすぐに開かない

サイバー攻撃の中には、実在する企業や取引先を装い、偽のメールやSMSから不正なサイトへ誘導するものがあります。

特に注意したいのは、次のような内容です。

  • 支払いを急がせるメール
  • 振込先の変更を知らせるメール
  • 身に覚えのない請求書や添付ファイル
  • アカウント停止を知らせるメール
  • パスワードの再入力を求めるメール
  • 不自然な日本語や見慣れない送信元アドレス

少しでも不審に感じた場合は、メール本文のリンクを押さず、普段使用している公式サイトや登録済みの連絡先から確認しましょう。取引先からの送金依頼や口座変更については、電話など別の方法で本人確認を行うことも大切です。

4.大切なデータを定期的にバックアップする

ランサムウェアなどの被害に遭うと、パソコンやサーバーに保存されているファイルが暗号化され、使用できなくなることがあります。

バックアップを取る際は、データをコピーするだけでなく、次の点も確認しましょう。

  • 定期的にバックアップされているか
  • バックアップしたデータを実際に開けるか
  • パソコン本体とは別の場所にも保存しているか
  • 外付け機器を常時接続したままにしていないか
  • 過去の状態へ戻せるよう複数世代を保存しているか

ランサムウェアによって暗号化されたデータは、バックアップがなければ復旧が難しい場合があります。JPCERT/CCも、バックアップをPCやサーバーとは別に保管し、世代管理を検討するよう案内しています。

5.ネットワーク環境と社内ルールを見直す

セキュリティソフトを入れているだけで、すべてのリスクを防げるわけではありません。

パソコン、複合機、防犯カメラ、Wi-Fi、クラウドサービスなど、オフィス全体の利用状況に合わせた対策が必要です。

例えば、次のような点を確認しておきましょう。

  • ルーターやネットワーク機器が古くなっていないか
  • Wi-Fiのパスワードが初期設定のままではないか
  • 来客用と社内用のWi-Fiが分けられているか
  • 使用していない端末がネットワークにつながっていないか
  • 社員ごとに必要な範囲だけアクセス権限を設定しているか
  • トラブル発生時の連絡先や対応方法が決まっているか

IPAのガイドラインでも、機器の設定だけではなく、経営者の関与や社内のルールづくりを含めて、段階的に対策を進めることが示されています。

「小さな会社だから大丈夫」と思わず、できることから対策を

情報セキュリティ対策というと、難しく大がかりなものを想像するかもしれません。

しかし、まずは、

  • 更新を止めない
  • パスワードを使い回さない
  • 不審なメールを開かない
  • バックアップを取る
  • ネットワーク環境を定期的に確認する

といった基本的な対策から始めることが大切です。

一度にすべてを変更するのではなく、自社の状況を確認し、優先順位をつけて改善していきましょう。

FIRSTではオフィスのセキュリティ対策をご相談いただけます

株式会社FIRSTでは、パソコンやネットワーク機器、Wi-Fi環境、セキュリティ機器など、オフィスのIT環境に関するご相談を承っております。

「今のセキュリティ対策で十分か分からない」
「ネットワーク環境を一度確認してほしい」
「新しいパソコンの設定もまとめてお願いしたい」
「情報機器に詳しい担当者が社内にいない」

そのようなお悩みも、お客様の環境に合わせて分かりやすくご案内いたします。

情報漏えいや業務停止などのトラブルを防ぐためにも、この機会にオフィスの情報セキュリティ対策を見直してみませんか?

オフィスのパソコンやネットワーク、セキュリティ環境について気になることがございましたら、株式会社FIRSTまでお気軽にご相談ください。

  • ブックマーク

おすすめ記事